EURO7 排ガス規制について
2022年11月にEURO7についての情報が発表されました。
参考URL:https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_22_6495
※英語サイトを参照しているため間違いがあるかもしれません。参考程度にご覧いただければ幸いです。
2018年EUにおけるNOx排出の39%、PM2.5とPM10排出の10%輸送車両によるもので、輸送車両による大気汚染での早期死亡が約7万人発生したと推定されています。
これを受けて・・・かわかりませんが、新たな排ガス規制EURO7が発表されました。
EURO 7 概要
EURO7により2035年にはEURO6(EURO VI)と比較してNOx排出量が自動車・バンで35%、バス・トラックは56%削減され、PMは自動車・バンで13%、バス・トラックで39%減少する見通しだそうです。
今回発表されたユーロ7では自動車、バン、バス、トラックの環境基準を現在のユーロ6よりも長い期間、よりクリーンな状態にすることを要求しています。 特に大気汚染の影響が最も深刻な都市部での実際の運転状況へ反映することを要求します。
この提案では排気ガスだけでなくブレーキやタイヤによる大気汚染についても規定しています。
CO2排出規制によりゼロエミッション車の開発、導入が促進され、2035年にはEUで販売されるすべての自動車とバンのCO2排出量をゼロにすることを目標としています。
仮に販売車両のCO2排出量をゼロにできたとしても、2050年には自動車とバンの20%以上、大型車両の半数以上が内燃機関の車両が残ると予想されています。
電気自動車のブレーキやタイヤのマイクロプラスチックによる汚染についても言及しています。
ユーロ7では排ガス規制、ブレーキやタイヤによる大気汚染を削減し、かつ自動車を消費者にとって手ごろな価格に保つとしています。
直訳なので少し不自然です・・・が、特に最後の一文は簡単な表現で恐ろしいことを言っているような気がします・・・・。
より厳しい排ガス規制、大気汚染規制をしながら、消費者に手ごろな価格を保つという・・・・メーカー泣かせの表現ですね・・・。
EURO7規定はどんなもの?
EURO7では以下のものを規定するそうです。
・排ガス規制を強化
・45℃の気温やちょい乗りでのテスト
・新車から20万kmまたは10年のチェック(ユーロ6/VIの2倍)
・ブレーキとタイヤによる大気汚染物質の規定
・バッテリーの耐久性
EURO7規定値
現時点で発表されている数値は排ガス規制に係るもののみです。
(私は見つけられませんでした)
参考にEURO6の数値も載せておきます。
(単位:mg/km) | CO | THC | NOx | PM |
EURO6d(23℃) | 1000 | 100 | 60 | 4.5 |
EURO7(23℃) | 500 | 100 | 60 | 4.5 |
EURO7(10km未満走行) | 5000 | 1000 | 600 | 45 |
ガソリンエンジンの乗用車の規定値です。
他規定値については参考URLをご参照ください。
EURO6に対してTHC、NOx、PMの規定値は変更ありません。
COの数値が半減しています。
前述しましたが
「ユーロ6よりも長い期間、よりクリーンな状態にすることを要求しています。 特に大気汚染の影響が最も深刻な都市部での実際の運転状況へ反映することを要求」
ということで、都市部での実際の運転状況を想定した10km未満走行での規定値があります。
さらに現行のユーロ6よりも長期間(新車から20万kmまたは10年)維持する必要があります。
まだまだ未確認部分が多いので今後も追加の情報があれば記事にしていきます。
参考URL:https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_22_6495
※英語サイトを参照しています。翻訳や解釈、数値が間違っている場合があります。くれぐれも参考程度にして頂ければ幸いです。