メルセデスベンツのメーカー承認MB229.52について調べてみましたのでご紹介いたします。
※英語サイトを参照しておりますので解釈に間違いがあるかもしれませんがご容赦ください。

2012年に最初の情報がリリースされたMB229.52ですが、実際に対応商品が販売されたのは最近の話です。OM642型6気筒ディーゼルエンジンのユーロ6対応に伴い更新された承認です。
SCRやAdBlue®を使用したNOxの削減を実現したBlueTEC®ディーゼルに対応します。

MB229.51基準値に対して0.7%以上の燃費改善が要求され、MB229.52はベースとなるMB229.31、MB229.51の両規格ともクリアしています。

DPF, GPFに対しては硫黄分、リン分、硫酸灰分の規定値がありますが、こちらはACEA C3に準拠ということで、硫黄分0.3%wt以下、リン分0.07%~0.09%、硫酸灰分は0.8%wt以下となります。

さらにメーカーの独自テストにパスする必要があり、下記のテストが行われます
●酸化・摩耗・腐食に対する追加ベンチテスト
●摩耗・燃費・LSPIに対する追加エンジンテスト
●消泡・ポンパビリティ(燃料圧送性能?)・酸化・スラッジ・ディーゼル摩耗・バイオフューエルに対する厳格なテスト

LSPIに対する追加テストが入っているあたりは最近の流れを周到している気がします。
チェーン摩耗に対するテストは入っていないようです。

ベースとなるACEA C3規格ではHTHS 3.5以上となり、ある程度のロングライフ性能を求められます。
それに加えて上記のような厳しいテストにクリアしてやっとMB229.52承認が取得できるのです。

Unil opalの製品ラインナップでMB229.52を取得しているオイルは1種類しかありません。

OPALJET LONGLIFE3です。
エステル+PAOベースオイルにLSPI対応の添加剤配合でMB229.52に対応しています。
メルセデスベンツディーゼルにお乗りの皆様、ご検討頂ければ幸いです。